喜連の年間行事

月 日 行   事 内        容
1月 1日 お正月  夜明け前から氏神さんに参拝。昔は、早起し元旦を祝し氏神に参拝し、村長始め村民一同役場で集合拝賀式を行い、解散後、親族知己を訪問する。各戸に国旗を掲げ門松(たいていは、松の枝を入口の所に打ち付けていた。)を飾り神棚仏壇及び日頃良く使う道具などに鏡餅を供えた。
 餅花と称した柳の枝に、二升及三升の餅を数多く枝に巻きつけて、天井より吊り下げ、木に餅の成るように家運長久を祈る。一説では、綿が沢山取れるように祈ったとも言われる。現在では、行われていない。
1月 2日    早起きし、昔からの慣わしとして、農家は自分の耕作地に暗い朝一番に行き、五穀豊穣を祈り、三鍬耕した。「一反歩の米は3石粗米なし、麦は2石、岸豆一本腐はなし」といった。
 後には、畑に礼を言いに行くだけとなる。家に帰り朝風呂に入り白味噌雑煮で祝う。
 商家は初売りする。
1月 3日    村内寺院僧侶は、檀家その他へお礼参りしたが現在は無い。めあかし(年始)と言って3日までに檀家が寺にお参りする。
1月 5日    本家に新年の挨拶に集まり新年会をした。
1月 6日 神年越  大豆を炒って神ノ敷に入れて神棚に供える。
1月 7日 七草かゆ  せり・ナズナなどを入れておかゆを炊く。
1月10日 戎祭り  大阪市今宮戎もしくは兵庫県西宮戎に参拝する。たいていは、今宮戎に参る。
1月15日 小正月  小豆粥に焼餅を入れたものか小豆飯で祝う。 
 しめ飾り・御札など楯原神社に参拝し境内で燃やす。昭和天皇が崩御された時に中止されてから行われていない。
1月16 
 〜18日
薮入り  嫁・奉公人が実家に帰り実父子兄弟が集まる。 
 今は、あまり実家に帰らない。
1月19・20日 寒行  杉山講の山伏が各戸の神棚に法螺貝を鳴らしてお参りする。(暦で大寒の時) 最近では、この日近くの土・日曜日に喜連・平野を回る。
2月 3日 節分
厄除除
 大豆を炒って五合枡に入れて神棚に供える。それを年の数だけ食べる。家族全員の年の数の炒った大豆を包み楯原神社の本堂へ置く。神社前の杉山講の護摩木を供え家内安全を祈る。
2月20日 新年祭  楯原神社神饌幣帛供進の式がある。各戸に献燈して氏神に参拝する。
 現在は行われていない。
3月 3日 ひな祭り  桃の節句。雛人形を飾り、学校の友達などを家に招いて一緒に楽しんだ。
3月15日 釈尊誕生会  真宗大谷派の行事。檀家は、寺に参拝したが現在はしない。
4月 1日 入学式  楯原神社で入学祭が行われる。学齢の子供の入学式。現在は無い。
4月 3日 春ごと
花見
 春祭り。あえ餅・ヨモギ餅をつくる。
 大和川や松山公園に桜の花見に友達や近所の人と弁当を持っていった。大きな巻き寿司を作ってもらい、それを持って西池に行った。そこには、出店があり、塩を氷に入れて温度を下げ、、アイスキャンデイを作って売っていたのを買うのが子供の楽しみだった。 
 西池には、別に櫻の木などは無かった。
 松山公園には、多くの出店が出て、買い食いするのが子供の楽しみだった。
   
4月 7日 十種神宝神社祭  祝詞をあげる。十種神宝を奉った社で行なう。
4月17日    五十間樋祭りと称し耕作地灌漑用の水源大和川右岸に設置樋管の記念日。農家は、業を休み、如願寺境内に在る記念碑に参拝する。
4月下旬 もみまき  田植えをする為の苗床での苗作り。
5月 1日
 〜10日
まんぶ  平野大念仏寺のお祭り。おねりが有り宗派にかかわらず平野までお参りに行った。参道の露天の店で河蟹(モクズ蟹)のゆでたのを沢山買って家族で食べるのを楽しみにしていた。
 5月に入る頃、庭先に杉の丸太(4~6m)をたてて鯉幟をあげる用意をし、鯉幟を揚げる。家の中には金太郎の人形を飾った。
5月末〜
  6月初旬
田植  田植えは今では機械で行われているが、最近までは、手で植えていた。中腰での作業の為辛い仕事だった。
7月初旬 半月生   田植えが終わりゆっくりとくつろいだ一日を過ごす。
7月〜8月 雨よろこび  あげたに朝昼夕と水車で水を汲みあげる仕事が日課となる。昭和40年頃には、バーチカルと言う発動機で回すポンプで水を汲み上げるようになった。
7月4〜
   5日
   楯原神社の夏祭り。他の夏祭りが少ない時なので多くの出店が出る。昭和40年頃までは小学生や中学生たちが太鼓を打つ姿がよくみられた。現在では、最初の日曜日に2台の神輿で町内を回る。
7月14〜15日    八坂神社夏祭り。神主が不在の為、楯原神社の
 神主が行っていたが、平成12年より川辺八幡神社の神主により行うようになった。出店は少ない。
8月 7日 七日盆  喜連霊園に墓市(夜店)が出る。今は、その数は、少なくなった。
8月15日 盂蘭盆  各戸仏壇に種々の供物を供え、祖先の霊を祭り   墓参りをする。
8月16〜
    20日
養父入  嫁・養子・奉公人・雇職人等相互に実家に帰り実父子兄弟が集まり楽しむ。
8月23〜
   24日
地蔵盆  昔の木戸跡の六地蔵を初め、町内の地蔵を祭る。
 楯原神社では、杉山講でのゴマを行う。
10月14〜
    15日
秋祭り  楯原神社の秋祭り。他の祭りが有るため出店の〜15日数が少ない寂しい祭り。
10月15日
    16日
秋祭り  八坂神社の祭り。楯原神社の祭りが終わって行われる。2003年より、新たに神主が来るようになった。
10月17日 神嘗祭  現在では行われていない
12月15日    雇人定めと称し当日より翌年12月10日を期限とし、奉公人雇用約束をし給金を渡し、初めての雇用の者は親元及び口入屋に赤飯を贈る。現在はしていない。
12月23日 しめ縄作り  楯原神社の氏子達が集まり新しいしめ縄やしめ飾りを作り、古いものと取り替える。
12月31日 大晦日
除夜祭
 正月用のおせち料理をしたり、正月の準備をする。
 町会の役員などが神社の社殿でお払いを受け、新年を迎える。


報恩講  真宗大谷派の6カ寺で行われる説法(法話)を聞く。専称寺で秋に行われる。
 昭和40年頃までは、有志の家で行われていた。その家では、炊き出しが行なわれ、後で皆さんと食事をするのが楽しみだった。水菜のからし菜・小芋とあげの炊いたもの・ひじきの炊いたものなど煮しめのものが中心。
杉山講  文化9年8月(1812年)杉本久左衛門を中心として、有志が集まり始まる。
 山伏として、大峰山に8月に講に入っている人達を伴い修行を行なう。2月には寒行として講に入っている家を廻る。護摩木は、年に2回年越・地蔵盆に行う。  
 大峰山寺役講は8総講中で1年交代で運営されている。
 喜連・平野は、この8総講中の五流組総講中(平野講講元・戸川講講元・開山講講元・大餮山上講講元)の平野講講元に属している。



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